F様 家族信託

ご相談者・・・F様

F様写真

F様とご家族

F様家系図

F様家系図

どのようなことで、一番悩まれていましたか?

両親が認知症になってしまった時に、せっかく両親が貯めてきたお金を使おうと思ったら、後見人を立てないといけないというようなことを聞いて、それを避けたいと思いました。無駄なお金は使いたくないですし、ごくごく本当にまれにですが、ひどい後見人にあたってしまったというようなことを聞いたり本で読んだりして、家族信託という制度が自分に合ってるかなと思いました。

ホームページを検索されて来所されたとのことですが、相談しようと決められた点は何ですか?

家族信託を扱っていて、両親も来れるようなところを検索して探しました。家族信託に力をいれてるのがわかりましたし、私が思っているような内容を進められているような感じでした。ここだったら大丈夫かなと思い、相談しました。

来所され、相談されたときの対応等いかがでしたか?

気軽に相談できましたし、色々話も聞いてもらえました。
長丁場で少し不安になった時もありましたが、コロナということもありましたし、最終的にはわかりました。メールで進捗状況等も確認できました。

相談内容を充分伝えることができましたか?その内容に沿ってお応えしていましたか?

充分伝えることができました。私がこうしてほしいということを理解して、その通りにしていただきました。

懸念されていたことは、解決されましたか?

はい。これで安心できます。

同じように悩まれている方に対して、一言お願いします。

やはり期限があることなので、間に合わなかったらいけないので、早めに相談することが大事だと思います。

長谷川司法書士事務所へ一言お願いします。

家族信託でイレギュラーな形だったので、仕方がなかったとは思いますが、もう少し途中スケジュールというかゴールが知りたかったです。

司法書士より

コロナの影響と設計が複雑だったこともあり、予定より長引いてしまいご心配をおかけしました。今後の業務に生かしてまいります。
ありがとうございました。

F様のご心配は3つありました。

  1. お父様が認知症になったらどうすればいいのか?
  2. 障害を持つお子様の将来の生活が心配
  3. 妹が海外在住なので協力してもらうのが大変

①についてはお父様を委託者、F様を受託者として家族信託契約を結びました。お父様にもしものことがあったとき、資産の凍結を防ぎご実家をスムースに売却できるように設計しました。

②についてはF様のお父様の遺言書を作成することで解決しました。お父様は「本当は2人の子供(長女と次女)には遺産を平等に分けてほしい。しかし、自分が将来世話になるのは日本に住んでいる長女なのでその労に報いたい。次女は海外で結婚し家庭を持ち不自由のない暮らしをしており、生涯を海外で生活する身であること。また、長女の子が障害を持っているので、その子の将来のためにも長女に財産を承継させたい。」というご意思がありました。この点は公正証書遺言書を作成することで意思の実現を図りました。

③についても②と同様、遺言書の中で海外在住の次女の協力なくとも長女一人で手続きできるよう遺言書の中で設計しました。

また、お父様の相続人は奥様、子供2人の合計3人で生命保険の非課税控除枠が1500万円使えました。
つまり生命保険を使えば遺産から1500万円を控除され、相続税を減らすことができるのです。これを使わない手はありません。
そこで『一時払終身保険』に1500万円ご加入いただきました。これで法律面だけでなく税金面まで対策を取ることができました。当事務所が最も得意とする「法律対策、相続対策」にお父様の想いを加えた『総合的生前整理』のお手伝いができました。

これでお父様の将来へ向けての生前整理(終活)は終わりました。次は将来やって来るF様自身の課題、障害を持つお子様の将来設計を考えねばならない時期が来ます。この問題も家族信託という制度を使い、お子様が安心して人生を全うできる仕組みを設計することも可能です。F様とは生涯にわたってご家族ぐるみのお付き合いがこれからも続きそうです。